【 第4章 浪路到着 】 / 美女と狼
郷里を飛び出し、やくざの用心棒を兼ねて無法者達が集う山奥の道場の主となった大月重四郎。彼は、浪路と菊之助の父の仇と知りつつ、熊造と伝助をかくまっていた。
 その事実を知らぬまま、仇の手がかりを求めて浪路は道場に訪れる。

【 第5章 緋桜の肌 】 / 狼の宴
道場にて門弟ともども浪路に散々に打ち据えられた直後に重四朗は地元のやくざの親分より呼び出しを受ける。用心棒としての力量を疑われる事態に陥ったか、と肝を冷やす重四朗。しかし、それはやくざ同士の抗争の戦勝祝いへの招待であった。

【 第6章 作戦会議 】 / 土手の仇討ち
仇討ちの旅の途中で追いはぎに襲われるも、怯むことなく彼らをなぎ倒した浪路と菊之助。しかし、そのことで地元のやくざ達の恨みを買ってしまう。憎い仇、熊造と伝助をあと一歩のところまで追いつめるも、そこに浪路達をつけねらうやくざ達が乱入。戦いが始まった。

【 第9章 乱れた黒髪 】 / 無惨肌
卑劣な罠によって、捕縛された浪路と菊之助。その浪路達を囲むのは、楽には殺さぬと復讐心に駆られる陵鬼達であった。全裸にされ、縄で縛られて辱めを受ける事を強いられる浪路。まずは、やくざ達の中でも一目おかれる色事師の熊造が、その手管を見せつける ―― 。

【 第9章 乱れた黒髪 】 / 稚児いじめ
全裸にされて拘束される菊之助。その菊之助を嬲るのは父の仇の熊造と伝助。耐え難き恥辱に、美少年の肌が震える。

【 第31章 千津の願い 】 / 肉の開眼
 弟を人質に取られ、悪党どもに嬲りぬかれる浪路。そんな浪路を前に、かつて自身の道場で求愛するも拒絶され稽古という名目で叩き伏せられた大月重四朗は、存分に復讐の愉悦を味わうのだった。ついには一番弟子の斉藤定次郎とともに二人がかりで浪路を組み伏せ ―― 。