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◆ 戸山主善の妻 浪路 (なみじ) ◆ |
御金山奉行を勤めていた父、大鳥善右衛門を中間(武家などに仕える召使い)の熊造と伝助に殺され、弟の菊之助と共に仇討ちの旅に出る。
類(たぐ)いまれな美貌と強い意志を合わせ持つ。
家名を守るためならば、我が身を犠牲にすることも厭わない武家の女の鏡のような女性。
夫は一刀流剣術の達人であり、武芸の手ほどきを受けているため、女の身ながら卓絶した剣技を振るう。
しかし、一見完璧に見える彼女にも自身の体に関する事で人に言えぬ秘密があり、密かに苦悩している。その秘密とは ―― 。
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◆ 大鳥 菊之助 ◆ |
しなやかに鍛えられた身体と小麦色に焼けた肌が印象的な美少年。
見ようによっては少女のようにも見える中性的な顔立ちだが、剣術に関しては姉に見劣りしないほどの一流の腕前。
長太刀を振るい、父の仇である熊造と伝助を後一歩のところまで追いつめる。
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◆ 千津 ◆ |
浪路と菊之助に仕える侍女。美しき姉弟に対し、恋愛感情に憧れを抱いている。
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◆ 大月 重四郎 ◆ |
もとは不良浪人であったが、ならず者を相手に道場を開き、やくざ者の片棒を担ぐような生業(なりわい)をしている。
一言で言えば悪漢であり、残虐と諧謔を楽しむ性分。
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◆ 斎藤 定次郎 ◆ |
大月重四朗の一番弟子。剣の腕前は師匠である重四朗よりも優れている。洒落者であり、加えて、わざと相手を怒らせて楽しむような皮肉屋な性格の持ち主。
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