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歴史 用語 魔法  魔導具

――  以下は、作品内における設定を紹介 ――

 
【 魔導 】
 / まどう

 
魔法を道具で導こうとする概念。

超常現象に対し、理論的解明よりも再現性を重視する考え方。目の前に発生した超常現象の発生のメカニズムの解析を放棄し、再現性のみを追求することで、多くの者が使用できるようにした技術的アプローチ、と定義しても良い。

一言で言えば、魔法と科学を融合した概念である。

そもそも、味方によっては科学もまた魔導の一端であると言える。

現代の文明の利器を持って数百年前にタイムスリップし、過去の時代を生きる人々の前でそれらを行使してみせれば、彼らの目には魔法としか映らないであろうから。


 
【 マナ 】
 / まな

 
マナ(Mana)とは、自然に漂う命、万象に宿る存在意志、気のエネルギーの総称。

太平洋の島々で見られる原始的な宗教において、神秘的な力の源とされる概念として語られる存在として今日に残る。本来はメラネシア語。

外宇宙的な気のエネルギー『マナ』の力を、内宇宙的な意志の力『オド』を起点として使役し、尋常ならざる具現化するというものが魔導における基礎的な考え方。


 
【 魔法 】
 / まほう

 
自然に漂う気のエネルギー『マナ』を自分の気脈を媒介にして意志の力『オド』とかけあわせ、実体化する技術。

はるか古(いにしえ)の時代は、様々な魔法を自在に使うことができる高位の魔法使いが多くいたが、現在では魔石という特殊な鉱物を原料に作った道具、 『 魔導具 』 を使用せずに魔法を行使できるものはほとんどいない。


 
【 位階 】
 / いかい

 
魔法のレベル。

位階は、第1位階から第7位階まであり、位の数が大きくなればなるほどレベルの高い魔法ということになる。第7位階の魔法となると、物理法則を超えた神の領域のわざである。

以下、簡易的ながら炎系の魔法の位階を例として挙げる。


第1位階:
ライターで起こせる火力程度の炎を、数秒間、維持できる。

第2位階:
たき火程度の大きさの炎を、数分間、維持できる。

第3位階:
牛や馬を数秒で絶命させるレベルの巨大な火球を、数時間にわたって維持する。

第4位階:
一般家屋を数秒で消し炭にするほどの業火を、数秒から数時間にかけて維持する。

第5位階:
数トンの鉄骨すら数百メートルの上空へと噴き上げると言われる火災旋風。そのクラスの炎の竜巻を発生させ、数分から数時間にかけて維持する。

第6位階:
火山の爆発に匹敵するエネルギーの地割れを半径数十キロ内で無数に発生させ、吹き出すマグマで都市や国を殲滅する。

第7位階:
太陽を地球上にもうひとつ出現させる。この場合、地球はおろか太陽系そのものが崩壊してしまうが、それは魔法を発動させた後のことなので魔法の行使とは別の問題。


2代目マナレンジャーの赤、青、桃色の戦士は第4位階。

初代マナレンジャーの黄、白の戦士は第5位階。

冥獄十虐神は第6位階の魔法を、それぞれの魔道具を使用することで必殺技として行使することができる。


 
【 魔導具 】
 / まどうぐ

 
魔法を導く道具。

採掘した魔石を、雷、炎、凍結、地、風、光、時空、などの属性に分類し、それらを原料に指輪やブレスレッドなどの装飾品を作成し、使用するケースが多い。

理論上は魔導具を装着した者は誰でも簡単な魔法ならば使うことができる。
ただし、魔族に対して大きなダメージを与えるほどのレベルの魔法を繰り出すことができるのは、恵まれた素養を持って生まれ修練を重ねた者のみ。


 
【 魔石 】
 / ませき

 
秘境で採掘できる貴重な鉱物資源であり、魔導具の製造に欠くことができない材料。

純度や大きさによっては同じ重さの金よりもはるかに価値がある。


 
【 魔導刻印 】
 / まどうこくいん

 
魔法的処置で肉体に直接、魔法を発動するための刻印を刻む手法。
人間の血肉そのものを媒介として魔法を発動させる事を目的とした技術であるため、これを使用した場合は魔導具の補助なしで魔法的な何かの現象を引き起こすことができる。

極めて難易度の高い技術であり、魔法技術が発展していた時代においても術式を施せる者は限られていたという。

 
【 魔族 】
 / まぞく

 
もとは魔界と呼ばれる、この世あらざる場所からやってきた異形の生物達。

その能力や知性は多種多様であり、人間程度の思考能力を持つ者もいれば、昆虫程度の知性しかないものもいる。

知性の高い者は 『 魔人 』 、知性の低い者は 『 魔獣 』 と称されることが多い。

雄の魔人はほぼ例外なく人間に痛苦を与えて喜ぶ習性があり、特に出産能力がある人間の女性を捕獲し異形の子を産ませる行為を強く望む傾向が見られる。

また、知能が高い個体は人間を苗床や母胎として使用し、蠱や植物を育てることで栄養価の高い食料を得ることを好む。苗床や母胎となる人間の素養次第では大幅な能力の成長を遂げることができる食材を得ることができるからである。


 
【 怪人 】
 / かいじん

 
もとは普通の人間であったが、堕悪の魔導技術によって異形の者に姿を変え、超常の能力を発揮できるようになった者達。

一言で言えば、人為的に人間を 『魔人 』 に改造する手術を施された者、である。

その体には必ず何らかの魔導具が移植されている。

多くの場合、怪人は人間形態から異形形態への変身を任意でおこなうことができる。そのため、彼らはたくみに人間社会に普通の人間として溶け込んでいる。
しかし、ひとたび怪人となってしまうと、その後はまともな人間として社会生活を送り続けることは極めて困難であり、密かに猟奇的な犯罪を繰り返すケースが多い。

人の姿でありながら人ならざる力を得た彼らは、その力を維持すべく、人間の血肉を貪るようになったり、人間の体に寄生させた魔界の生物を採取し、これを食することを好むようになったりするからである。


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