|
|
|
だが、冥界へ堕ちた十人の逆臣達の魂は
魔導の超常の力に守られ、滅びることはなかった。
否、滅びるどころか、逆臣達は魔導の知識と技術をもって冥界を探求し、ついにそこが虚無なる世界ではないことを突き止める。
何もない闇の世界であるように見えて、ひとつ階層を下へと進めば、人界とは異なる次元、位相に位置する異なる進化、異なる可能性に満ちた世界が広がっていることを知ったのである。
つまりは冥界とは魔界への入り口。
破壊と殺戮を続けた先に広がる真なる地獄、それを造るに相応しき場所。
そう理解し開始した時、彼らは既に人ならざる者へと変貌していた。
逆臣ならぬ虐神。
十人の超常の逆徒は、『 冥獄十虐神 』 としての復活を遂げたのである。 |
|
|
|
|